音楽回想法とは
みなさんは懐かしい写真や音楽にふれあったとき、昔の出来事を思い出したりすることはありませんか。ある特定の香りで昔を思い出す方もいらっしゃるかもしれません。













「回想法」とは、1960年代にアメリカの精神科医、ロバート・バトラー氏によって提唱された心理療法です。昔の懐かしい写真を見たり、馴染みのある音楽を聴いたり、歌ったりしながら、人生を振り返ったり、昔の経験や思い出を語り合うことで、気持ちの安定やコミュニケーションの活性化にもつながるとされ、日本においても福祉施設等でも用いられている手法の一つです。また、自発語の増加も促されることから認知症やリハビリテーションへの取組みとしても注目されています。
音楽で思い出を再生する
音楽療法と回想法を組み合わせた「音楽回想法」は、懐かしい歌などを聴いたり歌ったりすることで過去の記憶を呼び覚まし、脳を活性化させる方法です。懐かしい場所や風景、出会った人、様々な思い出を回想することで、自身への誇りや、自己肯定感が増し今の自分を受け入れやすくなることが期待されます。また、昔の出来事を語って聞いてもらえると満足感も得られ不安なども和らぐことでしょう。認知機能の維持やコミュニケーションツールとして、音楽と脳のメカニズムを利用した音楽回想法をぜひ体験してみてください。
音楽で思い出を再生する
本アプリは、画面を見ながら、懐かしい曲を歌ってもらうサービスです。
音楽は脳の情動系に直接働きかけ喜怒哀楽といった感情に訴えかけます。
そのため、かつて聴いたり歌ったりした音楽は、その頃その音楽に接していた時に抱いた感情をそのまま再現してくれたりします。
そしてその音楽に慣れ親しんでいた頃の思い出を呼び覚まします。
このメカニズムを利用しているのが音楽を用いた回想法という方法です。
本アプリは、「フラッシュソングセラピー」という歌唱法に基づき、嗜好にあった懐かしい曲をメドレー形式で次々に歌唱し、すばやい曲のチェンジ、リズムで脳と身体を刺激し充足、達成感を得られるように作られています。
音楽を聴く リズムをとる 歌う
多くの機能を同時に使っています。思い出と強く結びついた曲で過去を思い出す作業につながります。 アプリを利用してたくさんの曲に挑戦しましょう!
高齢者にとっての使いやすさを重視して作られています。

あなた専用プログラム
独自プログラムによる曲リストが自動で作成され、短いサイクルで曲が切り替わります。
オリジナル音源
高齢者が聞き慣れた音色に統一したガイドメロディや歌いやすい音程・テンポ調整機能など本アプリ専用に作られています。
ガイドボーカル
カラオケとは異なり、ボーカルがお手本で歌う機能があります。ガイドボーカル機能を活用して知らない曲にも挑戦してみてください。
歌詞先読み
画面に表示されている歌詞が見づらい場合は、 歌詞を読み上げる「先読み機能」を利用することでストレスなく歌唱を誘導します。
指定時間自動再生
連続再生機能を設定しますと、介護の方がおそばにいらっしゃらなくても自動で曲が切り替わって再生されます。タイマー設定も可能ですので離れていても自動で再生が終了しますので付き添い時間の心配がありません。
表情認識技術
本アプリを利用中にカメラ機能を設定いただくと、音楽聴取中・歌唱前後の表情がカメラで自動撮影され、その表情の反応結果が次回以降の選曲プログラムに反映されます。ご本人やご家族が評価機能の操作をしなくても自動で楽曲の評価が行えます。
※特許出願中
※本機能は、本アプリの利用規約及びプライバシーポリシーに同意いただいた方のみご利用いただけます。
お知らせ
- 2021年01月01日今月は冬の曲と花の曲をおすすめしています。
- 2020年12月01日今月は冬によく歌われる曲をおすすめしています。
- 2020年11月01日今月も色々なジャンルより選曲しておすすめしています。
メディア掲載
- 2020年9月17日新潮社の週刊新潮「認知症にそなえる」特集に掲載されました。
- 2019年6月 野村證券機関誌「Healthcare note」6月号に掲載されました。
- 2019年3月01日報道ステーション金曜特集「音楽療法の可能性」にて紹介されました。
たくさんの曲に挑戦しましょう!
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フラッシュソングセラピー
一般社団法人臨床音楽協会
理事 臨床音楽士 飯塚三枝子
「フラッシュソングセラピー」という歌唱法を考案された臨床音楽士である飯塚三枝子先生に「フラッシュソングセラピー」の特徴をお伺いしました。
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臨床音楽士の飯塚三枝子です。
フラッシュソングセラピーでは対象者の方ご自身で歌っていただく能動的音楽療法プログラムを用いています。フラッシュソングセラピーとは、個人の嗜好に合った曲をメドレー形式で次々に歌唱し、すばやい曲の変更、リズムで脳と身体を刺激し充足を得る方法です。記憶の中にある懐かしい楽曲(童謡・唱歌・歌曲・歌謡曲・民謡・フォークソング・シャンソン・カントリーソング・宗教歌等)をランダムに、フラッシュカードをめくるように提供します。
このフラッシュソングセラピーの特徴は、一曲を最後まで歌い上げることよりも、多数の曲を次々に歌うこと、次の曲は曲名を告げるのではなく前奏または冒頭メロディーで誘導することを重視していることです。これによって新しい曲に対するワクワク感、知っている曲とわかった時のうれしさや安心感、曲をさびの部分まで歌えた時の満足感を曲の数だけ多く感じていただくものです。
音楽療法を通してご家族も知らなかった若い頃の文化や音楽の好みを知って、そこから会話がひろがる様子を拝見していますと、音楽は世代を超えたコミュニケーションとしての役割も担っていると感じます。音楽療法は日常の生活でメリハリのある音楽使用で継続ができると考えています。
皆様に音楽を通して幸せを感じて頂きたいと願っています。
プロフィール
京都市立芸術大学卒業後、東京フィルハーモニー交響楽団にビオラ奏者として入団。東フィル退団後はウィーン留学。帰国後、5年間の新横浜介護老人保険施設リハビリテーション課音楽療法士を経て、平成20年1月より国立病院機構京都医療センター音楽療法士。臨床の音楽とともに、学術発表、実践と講演、テレビラジオ等に出演し研究・発表している。一般社団法人臨床音楽協会 理事。
<メディア紹介>
TBS 報道LIVE あさチャン!サタデー 2015.2.7放送
NHK四国羅針盤 2015.12.4放送
NHKおはよう日本 2016.2.8放送
NHK先読み!夕方ニュース 2016.4.4放送